2022/9/22
「それがしは正気でござる」とは、あるテレビドラマの役者の台詞です。言葉の調子から現代より前の言葉だとわかります。「ござる」なので、武士の言葉だと推測できます。「正気」とわざわざ言わなくてはならないのだから、当人と当人のよき理解者はその人らしい「正気の沙汰」だということが、わかります。それ以外の人にとっては、あまり「正気の沙汰」とは思えないことという意味に取れます。「それがし」は、ルパン三世をご存知の方であれば、そこに登場する石川五右衛門の台詞としてよく出てきますから、江戸時代なのかな?と連想されやすいですね。
でも、実際にこのような言葉をこの歴史上の人物が言ったのか?は、かなり疑わしいです。この人はは現在の兵庫県の出身で兵庫県在住と想定されていますから、この時代の江戸の標準語(あったのかな?)ではないし、まして現代の標準語でもありません。現代の標準語でありながら、昔風に聞こえる言葉というのが、この台詞なんだと思います。そう、実際にはありえない言葉。それが台詞かもしれません。
さて、ここに一つ宣言をしたいと考えています。「言葉って難しい」といつも思うのですが、それをあまり知識のない私がそれでもなんとか書き続けることがどういうことなのか、を考えるには、とにかく残してあとで眺めてみなくてはわからないだろうなと思い至り、ここにそれを書き残すことにしました。恐らくは、身の回りに起こったことを題材にするのだろうけど。