まず、最初に書くのは東大成小学校にしました。本来なら息子が在籍している小学校を一番最初に書くのがいいのでしょうけれども、長大な感想文を書いて校長先生に渡しているので、それをいきなり載せるのは後日にしたいと考えています。では開始。
東大成小学校の学校だより10月号は、こちらのリンクから見ることができます。
導入の部分は季節の話、そして本文として図書ボランティアさんのメッセージカードの話、図書ボランティアさんの読み聞かせの話、そしてまとめとして見つけたイラストの話が書かれています。導入はさておき、図書ボランティアさんの読みきかせは、よく子どもたちのことを見ているようですね。それが伝わってきます。また最後のイラスト(これは著作権どうなっているのでしょうか?ちょっと不安)について書かれたところもわかりやすい例えですね。ところが図書ボランティアさんのメッセージカードについては、ちょっとまったと言いたいです。
ケチをつけるつもりではありません。息子がまだ学校に言っていた頃(今は選択的不登校)そうであったのですが、ほぼ毎週のように数冊の本を借りてきます。どうやら授業に図書室で本を借りてくることが組み込まれているようです。翌週あたりに返却するのですが、1冊は読むかもしれませんが、ほとんど読んでません。これを繰り返すと、1回3冊、月に4回だから毎月12冊、1年間10ヶ月分として120冊になります。この計算どおりにはいかないとは思いますが、結構な冊数を借りていることになってしまいます。息子のような子どもばかりではないとは思いますが、それでも図書ボランティアさんの言っているような数字は、鵜呑みはできません。大人はこのような、実態はともかく数字があることに喜ぶ習性を持っているのかもしれませんが、注意を要するところだと思います。
この点でもう一つ。子どもたちがたくさん本を読んだなら、それ自体が子どもたちの栄養になったはずなのだから、それだけで、大人はよしとすべきです。読んだ冊数を褒めるような表彰や特別なことをすれば、容易に褒められることが目的化します。本を読むとは他人に褒められるためにするものではありませんので、そのことは、大人自身が振る舞いを通して示していく必要があると思います。
『数』よりも、本を読むことでは『質』に私はこだわりたいと思います。同じ本を何度も読むことで、その著者の言い回し、考え方、想像した身のこなしが自分の体に入ってくるように思えるからです。そして読み重ねるごとに理解が変わっていくのがわかるはずです。自分が変わってくることを体験するのは、なかなか楽しいものです。そういう体験ができるのも、本の特徴ではないかと思います。そのような本に子どもたちが巡り会えるような場を大切にしたいですね。それから、子どもたちの間で、または大人との間で、本の感想を語り合ったり、話したりしながら読書を深めていくことで、別の読み方を知ることも大切にしたいところです。子どもと本のことを話すと、思わず子どもの言い回しや考え方の成長を感じることがあります。是非、時間を作ってやってみましょう。(2018/11/7)